1. ライフプランニングと資産計画
⑥公的年金の給付(老齢基礎年金)💡 老齢基礎年金とは
日本に住む20歳から60歳までの全員が加入する年金のこと。原則として「65歳」から一生涯(亡くなるまで)受け取ることができる。
💡 受給資格期間(もらうための最低条件)
年金を受け取るためには、保険料を払った期間などが「通算10年(120ヶ月)以上」あることが絶対条件。この10年のなかにカウントできる期間は以下の通り。
- 保険料納付済期間:保険料をちゃんと納めた期間(第1号・第2号・第3号被保険者のすべての期間)。
- 保険料免除・猶予期間:経済的な理由などで保険料の免除や猶予を認めてもらった期間。
- 合算対象期間(カラ期間):保険料は払っていないが、「10年」の資格を満たしているか計算するときだけ、特別に足していい期間(例:昔、任意加入していなかった期間など)。
💡 老齢基礎年金の年金額(いくらもらえる?)
20歳から60歳までの「40年間(480ヶ月)」フルで保険料を納めると、満額が受け取れる。満額の金額は物価などに応じて毎年改定される。
※ 2026年度の満額:年額 84万7,300円
💰 年金額の計算の仕組み
満額もらえない人の計算式:
満額の金額 × ( 納付済月数 ÷ 480 )
※目安としての満額:年額 約84〜85万円(※年度により変動。試験では問題文に金額が指定されるため、暗記は不要)。
※免除期間がある場合は、免除された割合や時期(2009年度以前か以後か)に応じて、国庫負担分(全額免除なら1/2など)が一定の割合で計算にプラスされる。
💡 老齢基礎年金の繰上げ受給と繰下げ受給
原則は65歳受け取りだが、希望すれば時期を前後にずらすことができる。ずらした割合は一生涯変わらない。
⏳ 繰上げ受給(早めにもらう)
・時期:60歳から65歳になる前月まで早めることが可能。
・減額率:1ヶ月早めるごとに「0.4%」ずつ、一生涯減額される。
・例:60歳まで(5年=60ヶ月)フルに早めると、60ヶ月 × 0.4% = 24%の減額となる。
🚀 繰下げ受給(遅らせてもらう)
・時期:66歳から75歳まで遅らせることが可能。
・増額率:1ヶ月遅らせるごとに「0.7%」ずつ、一生涯増額される。
・例:70歳まで(5年=60ヶ月)遅らせると、60ヶ月 × 0.7% = 42%の増額。75歳まで(10年=120ヶ月)遅らせれば、最大84%の増額となる。
💡 付加年金(第1号被保険者独自の上乗せ)
自営業やフリーランスなどの第1号被保険者だけが利用できる、非常におトクな上乗せ保険料の制度。第2号・第3号被保険者は加入できない。
✨ 付加年金の仕組み
・支払うとき:毎月の定額保険料に、一律「月額400円」をプラスして納める。
・もらうとき:「200円 × 付加保険料を払った月数」の金額が、毎年、老齢基礎年金にずーっと上乗せして支給される。
・ポイント:受給開始から2年間受け取ると、自分が支払った元が取れる計算になるため、非常に利回りが良い制度である。
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